2013/07/04

道をひらく/松下幸之助

本日買ってきた本『道をひらく-松下幸之助著』読み終わりました。
一番強く思ったのは、『流石に時代が違うなぁ』ですかね。
書かれたのが安田講堂の占拠とかがあった頃ですからねぇ……。
日本をより良くしよう、繁栄させようっていう時代なのかなぁと。

とは言え、書いてある事は至極まともです。
自然に生かされ、人に生かされ、共に歩むのが理だということ。
そんな中で、おごりや怠惰はいけないと思いませんか?と。
お互い気苦労も耐えない今日日ですが、一緒に考えて行きましょう。みたいな感じ。
日本人は勤勉・誠実なのだから、その事を自覚し、失わないようにしたいねってこと。

私の考え方もまぁ、似たりよったりだったので『だよねぇ』という感じでした。
なので特にこれといって得ることもなく……。
当然のことが書いてあるんだなぁというのが、率直な感想ですかね。

この本が当時凄い売れていたそうなんですが、結構世間が荒れていたんですかねぇ?
兎に角、松下さんの日本を憂いる気持ちがひしひしと伝わってきました。
そんな訳で、政治に興味を持ちましょう、幸福を目指しましょうってのが多かったです。

なんといいますか、派遣に身を置いている私としましては、どこか絵空事感が……。
正規雇用でみんなが日本の繁栄した社会を目指していた時代とはちょっと違うかなぁと。
でも、遣り甲斐のある仕事についている人なら得るものが多いかもしれませんね。
当時の貧富の差は必死さや情熱で埋められたのかもしれないけど、今はね……。
仕事に溢れる人が多くいる時代ですから。
情熱よりも、諦めや達観がないと食っていけないですよね。
そんな状況下の私には、幸福とか国家繁栄とかという言葉はちょっとピンと来ないです。
そこそこの状況に身を置いた時読み直したら、結構くるものがあるのかもしれません。
今は読むべき時じゃなかったのかなぁと思いました。


しかしながら、当然であるべき事が書かれているので、それで得るものがあるのも考えもの。
出来て当然の事ができてないってことですからね。
そんな日が来ないことが一番いいのかもしれません。
見失わないようにしたいですね。
この本で一番グッときたのは、自分には天に与えられた道があって、その道は他の誰にも歩けないから自分がとにかく頑張って歩いていくしかないみたいなことが書いてあったところですかね。
そうするしかない。
解っていますが、まぁ、しんどいですよね(苦笑)

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