2015/07/09

歴博:ドイツと日本を結ぶもの-日独修好150年の歴史-

すっかり七夕も過ぎ、なんだか安定の月一更新となってきていています。
新年の抱負とはなんだったのかという今日この頃……こんばんは。

今日は休みだったので、歴博の特別展示を見てきました。
今回は、7月7日からやっている『ドイツと日本を結ぶもの-日独修好150年の歴史-』です。
もうね、看板告知の時から気になってた。
これは行くしかない。と。



10時頃から行ったんですが、ミュージアムショップ見たら欲しいモノができまして。
コンビニでお金おろしましたよね。うん。
高い買い物する気満々なのです。うふふ。
結局のところ、丸一日企画展を見て回ることに費やしました。
全部読んでたら、全然足りないのですよ。
因みに、上の写真、途中に休憩挟んだ時に撮ったものです。
この時点で半分も見れてなかった。

もうね、激アツ。
見る物沢山なのですよ。
資料が兎に角盛り沢山。
以前ドイツでやった展示の日本版だそうで。
結構賑わっていましたよ。
外国の方も見に来ていたりして、結構感慨深かったです。

日本とドイツ。
近かったり、遠かったりする国っていうイメージです。
でも、色々たくさん教わったなぁと。
つい最近まで、カルテもドイツ語で書かれていたしね。
その割には、一般的にドイツ語って馴染みがなかったりする不思議。
憲法作るときも、参考にさせてもらったのにね。
喧嘩したり、同盟組んだり。
プロイセン時代からのお付き合いですよ。
結構長いですよねぇ。

まぁ、その程度の知識で見に行ったんです。

本当に色々あったんですね。
条約締結に際してのプロイセン側の思惑とか。
でも、こっちの意向に配慮して、単独締結に応じてくれたりしたんですねぇ。

文書の交換も多々あったようで、ドイツの文書がすごく綺麗。
色がついていたり、飾り文字だったり。
対して日本からのは、和紙に毛筆で書くオランダ語。
すごく書きにくそうでした。(笑)
家茂からプロイセン国王宛に出した日本語の書簡は綺麗でしたよ。
金屏風みたいな紙に書いてあって。
この頃の文書は、カタカナとかも入っていて、普通に読みやすかったです。

横浜の絵や写真も展示されていたんですけど、ちょっと吃驚だった。
何が吃驚って、船の数。
港の周りに停泊する船の数が半端ない。
船、船、船船船船……。
流石にこれは、当時の人達にとっては怖かったろうなぁ。
そりゃぁ開市拒否りたくもなるよ。

他の欧米諸国に対するそれと違って、人より技術に目が向いていたのは興味深かった。
本当に学ぶことが多い国としてみていたんだなぁと思いました。
哲学・法律・医学以外にも、制度的なことも色々参考にしたみたいですね。
戦術とかも参考にしていたみたいだし。

そりゃぁ、喧嘩の時は裏切り者とか、盗人だとか言われるわな。

WW1の時4700人の捕虜を収容したけど、そもそも収容所がなかったらしい。
各地の寺院やら公会堂、学校なんかで代用していたみたいだけど。
流石に戦争が長引きすぎたから施設を作ったみたいですけどね。
とは言え、一つ処ろに集められてはいたけど、なんか思っていたのと違った。
映画とかで見る収容所って、過酷な労働に、食べるものも食べられないイメージだった。
遠足とか、演奏会とか、本を作ったり、作品展覧会開いたり……。
クリスマスも、復活祭もちゃんとやっていたみたいだし。
家族の元に4年半も帰れないのは、やっぱり辛かっただろうけどね。

そんなんで、よく日独伊同盟とか組めたなぁとは思ってた。

よくよく読んでみれば、まぁお互い利用し合う感じだったんですね。
まぁ、そうですよね。
そもそも戦線がかぶることも基本なかったみたいですし。
プロパガンダ的な意味合いしかない関係ではあったのかなぁと。
お互い勝手にそれぞれの喧嘩始めちゃったしね。

最後の最後に各国の150周年記念の議会文書がありました。
日本のは、一ページの挨拶状的な感じなのに対し、ドイツのは長い。
細かく項目分けして書いてありましたね。
なんというか、お国柄が出ているなぁと思いました。

WW2の償い方についても触れられていまして。
軍事裁判を受け入れず、無期限個別賠償をしているドイツ。
軍事裁判を受け入れて、国家間の賠償を一括で行った日本。
昨今では近隣諸国にドイツを見習えなんて言われていますけど、どうなんだろう。
東京裁判…結構大変な出来事だったんですけどね。
比較するなとは言わないけど、優劣をつけるのは違うと思うのです。

でも、近隣諸国以外もあれこれ言ってきているんですよね。
とは言え、東京裁判を肯定しないと連合国としては面目が立たないわけで。
立場が違う以上、色々と噛み合わない部分もある。
そこも考慮してもらえたらいいのになぁとは思いました。

すったもんだはあったけど、この先も細く長く繋がっていけたらいいなぁと思いました。
せめて平和な時だけでもね。


最後に買ってきたお土産紹介。


企画展示本(¥1852+税)
資料写真を沢山掲載し、解説も細かく入っています。
展示では省略された部分もあって、それも補完されています。



『日独交流史編集委員会編 日独交流150年の軌跡 (雄松堂書店)』(¥3800+税)
これが欲しかったためにお金おろしに行きました。
企画本よりも更に多くの資料写真が掲載されています。
もちろん重複している資料の方が多いんですけどね。
歴史モノは、何事においても一冊だけを信じないことにしているので。



ドイツの信号機に使われている人型デザインを使ったアイテムが色々あったので一つ。
こちらは、東西統一25周年を記念したトートバッグです。
可愛いデザインだったので、買ってしまいました。
思えば、自分が子供の頃、TVでベルリンの壁を力強く打ち破っている姿を見たものです。
もう25年も前のことになるんですね。
時が過ぎるのは、なんとも早いものです。


ということで、久しぶりの更新でした。
この記事、書き始めたの夜中の2時半頃でしたが、現在朝6時です。
寝ようと思ったのですが、あまりに思うことが多くて寝付けず…。
結局完徹してしまいましたね。
今日、仕事中に寝てしまわないように気をつけます。

なんだかんだで写真も溜まってきたので、そろそろまとめてアップしようと思います。

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